車検費用を抑えるための車検業者を選ぶときのポイントを知ろう

車検は車を購入したディーラーでも頼めるほか、整備工場やガソリンスタンドに依頼するという選択肢があります。車検業者の種類によって料金の相場にも傾向がありますが、今回は業者の種類に関わらず、余計な車検費用のかからない業者選びに役立つポイントについてご紹介します。

 

追加料金を請求する車検業者に注意!

車検の見積もりの際、あらかじめ追加料金や別途作業料が発生する可能性がないか確認しましょう。車検業者の中には洗車料金や部品のクリーナー代、ブレーキパッドの交換を顧客に対する相談なしに行い、料金を請求してくるケースがあります。広告で安い車検代を謳っていたとしてもこのように後から追加料金が発生し、結果的に車検代が高くなってしまうのです。さらに、ライトの高さや向きを調整するだけで料金を加算する車検業者もいますが、サービスとして無料でやってくれる優良業者を探すのをおすすめします。併せて、日常点検料、事務手数料、産業廃棄物処理料という不明瞭な手数料を請求されてしまわないよう、注意が必要です。とにかく、見積もりの段階で「追加料金がある場合には作業前に顧客に同意を得る」という条件を念押しするのが大切と言えます。

 

パーツ交換の料金、見逃していませんか?

ディーラーで車検を頼むとパーツ交換の際に純正製品を使用するのでパーツそのものの費用がどうしても高くなってしまいますが、これは品質を保持するためには仕方ありません。一方、ディーラー以外の車検業者に頼んだ場合、「純正製品とは言え市場価格よりも高いのではないか」と感じたり、「純正製品でないにも関わらず、パーツ費用が高い」と感じたら、業者が価格を割高に設定している可能性があります。それはつまり、部品の値段をパーツを製作したメーカーの希望小売価格ではなく、自社販売価格として独自に設定してしまっているという意味です。企画も品質も同じなのに市場価格よりも高いパーツ費用を支払う必要はありません。車検でパーツ交換をすすめられたら製品の種類と市場の平均価格をチェックするようにしましょう。

 

2種類の車検コースは誘導商法の可能性あり

車検業者によっては「点検・整備のサービスの質が高く、料金が高いコース」と「点検・整備のサービスの質が低く、料金が安いコース」の二つのコースを設定している業者がいます。そもそも点検内容は道路運送車両法において明確に定められており、点検の結果は点検記録簿という物に記録すると決められているので、最低限やらなければいけない点検内容はいずれの業者も同じです。その最低限の点検内容に他の点検サービスを追加する業者は多いですが、点検項目の数に差はあれど、点検の質そのものに差があってはいけません。「せっかく点検するのだからきちんとした点検をしてほしい」と考える顧客を高い料金コースへ誘導させる、このようなコース設定をしている車検業者は避けた方が無難です。